外科

診療する主な疾患

  • 様々な傷(切り傷、刺し傷、すり傷、やけどなど)の処置
  • 褥瘡の治療
  • 粉瘤、脂肪腫といったできものの切除
  • 打撲、骨折などの応急処置

切り傷、刺し傷、すり傷

切り傷、刺し傷、すり傷は日常的な外傷です。小さな傷であっても細菌による感染症が起こる場合や、我慢をしたことで症状が悪化してしまうこともあり、適切な処置が必要です。「これくらいの怪我で受診していいのかな。」「すり傷ができたけどどこを受診していいかわからない。」といった場合でもお気軽にご相談ください。
傷をきれいに早く治すためにも早期に適切な処置を行うことが大切です。傷口が深く、縫合等が必要である場合にも迅速に対応することができますので、不安な方はお早めにお越しください。

やけど

皮膚や粘膜が熱によって損傷した状態を言い、皮膚に高温のものや刺激性物質が一定時間以上触れることで生じます。やけどは深さによってⅠ〜Ⅲ度に分類され、表皮までがⅠ度、真皮まではⅡ度、皮下組織まで損傷が及ぶとⅢ度となります。
Ⅰ度のやけどは赤みが見られ、軟膏などを塗ることでほとんど傷を残さず数日で治ります。Ⅱ度の場合は水ぶくれができヒリヒリと痛み、程度によっては軟膏だけでなく湿潤療法も行います。できるだけきれいに治すためにもなるべく早めに治療を開始することが大切です。Ⅲ度では脂肪や筋肉といった皮下組織まで損傷しており、乾燥して肌が白色や黒色になります。神経や血管まで損傷しているため痛みを感じることもありません。手術が必要となり治療期間も長くなります。
やけどは時間が経過するにつれ、徐々に深くなる場合もあります。やけどをした際は直ちに冷却し、できるだけ早く受診するようにしましょう。

褥瘡(床ずれ)

体の部位に体重などの圧力が長時間かかり続けたことにより、その部位の組織が損傷された状態を言います。血流が悪くなることで皮膚の一部がただれ傷ができてしまいます。
初期段階では皮膚の赤みが現れますが、放置すると潰瘍となり感染症を引き起こす場合もあります。主に寝たきりの方や、皮膚が弱くなった高齢者の方、神経障害で痛みやしびれを感じない方がなりやすく、予防としては定期的な対位交換・栄養状態の改善・適切なスキンケアがあげられます。
当院では寝たきりの方の褥瘡予防のアドバイスや治療を行っています。ご家族が寝たきりの状態で心配な方もお気軽にご相談ください。

粉瘤

アテロームとも呼ばれる粉瘤は良性の腫瘍で、皮膚の内側に袋ができそこへ老廃物がたまることで少しずつ大きくなっていきます。体のどこにでもできますが、特に顔や首、背中にできやすい傾向があります。また、最初は小さなしこり程度なので自覚することが難しいです。腫瘍の真ん中に黒っぽい穴があり、強く押すと臭いがきつい粘り気のある物質がでてくる場合もあります。
当院では粉瘤の診断、治療を行っており、炎症がなく小さなもので生活に支障をきたさなければ様子を見る場合もありますが、痛みなどの症状や大きくなったものは外科的処置を行います。粉瘤の不快感や見た目でお悩みの方はもちろん、小さなしこりなどで不安な方もお気軽にご相談ください。

脂肪腫

リポーマとも呼ばれ、皮下にできる脂肪の塊です。体のどこにでもできますが、特に背中や肩甲部、腹部にできやすい傾向があります。年齢・性別を問わず生じ、脂肪種は良性腫瘍ですが、鑑別の難しい悪性の腫瘍である場合もあります。粉瘤・脂肪腫ともに自然治癒することはなく、脂肪腫も基本的には徐々に大きくなっていきます。大きくなると負担も増えるため、なるべく早めの受診と治療をおすすめいたします。
当院では脂肪腫の状態を確認し必要に応じて処置を行います。心配な症状がある方や、切除をお考えの方はお気軽にご相談ください。

打撲

打ち身とも呼ばれる打撲は、体をどこかにぶつけた時の怪我のことを言い、運動中だけでなく日常生活でも起こりうるものです。ぶつけた時に内出血を起こすこともありますが、軽度の場合は自然治癒することがほとんどです。打撲した直後は症状がなくても、時間が経ってから状態が悪化する場合もありますので、どこをどのように打撲したのか状況をしっかり把握しておきましょう。また、頭や胸を打った場合や、強い痛みが続き腫れが引かない状態など早期に治療を受けたほうが良いケースもあります。打撲だと思っていたら骨折していた、ということもありますので我慢をせずお早めに受診してください。

骨折

骨折は事故やスポーツ中の怪我、ドアに指を挟んだ、足を踏まれたなど、様々な場面で起こります。折れた状態だけでなく、骨にヒビが入るのも、部分的に欠けるのも骨折です。症状としては強い痛みや熱を伴う腫れ、冷や汗がでることもあります。
骨折には上記のような一回の大きな衝撃によるものだけでなく、骨の同じ部位に繰り返し小さな力が加わることでヒビが入る疲労骨折や、骨粗鬆症など病気を原因とする病的骨折などいろいろな種類があります。治療に際し整形外科受診が必要になりますが、まずは早期に適切な診断を行うことが重要ですのでお早めにご相談ください。