心臓血管外科

診療する主な疾患

  • 心臓血管外科手術後の管理
  • 下肢静脈瘤に対する相談
  • 閉塞性動脈硬化症(足の冷感、しびれ、間歇性跛行、安静時痛、潰瘍など)
  • 深部静脈血栓症(足の腫れなど)

心臓血管外科手術後の管理

虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス術や心臓弁膜症に対する手術、大動脈瘤の治療など心臓血管外科手術後は、退院後のケアもとても重要になります。
心不全の予防や早期診断のために、定期的な検査を行いましょう。当院では状態に合わせた内服薬の調整や食事療法、生活習慣に関するアドバイス等も行っております。ワーファリンなど血液をサラサラにする薬を必要とすることもありますが、適切な用量の調整・食事で気を付けることなどもお伝えしております。術後・退院後のケアを丁寧に行い、健康な生活を維持しましょう。

下肢静脈瘤に関する相談

下肢の静脈が太くなりコブの様にふくらんだ状態を下肢静脈瘤といいます。下肢の静脈は血液を心臓まで戻す役割があり、この血液が逆流しないよう逆流防止の弁がいくつもありますが、この弁が機能せず弁が閉まらなくなることで血液が下肢にたまりコブのように膨らんでしまいます。命に関わるものではりませんが自然治癒するものでもなく、見た目や脚のだるさ、むくみといった症状が現れます。また重症化すると皮膚炎や潰瘍などの合併症を引き起こす場合もあります。
コブなど外見が気になる方、むくみなどの症状がつらい方など、お気軽にご相談ください。

閉塞性動脈硬化症(足の冷感、しびれ、間歇性跛行、安静時痛、潰瘍など)

足の血管に起こる動脈硬化のことを言い、冷えやしびれ、歩行時の痛みを感じます。重症化すると手足に潰瘍ができ壊死する場合もあります。動脈硬化によって起こるため、動脈硬化のリスクファクターである高血圧、糖尿病、高齢、喫煙習慣などが原因となります。しびれや冷えなどの自覚症状がある方、足の傷が治りにくい、皮膚が黒ずんでいるような症状がある方も早めの受診をおすすめいたします。
問診と診察、超音波検査や血液検査を行い病変の場所と程度によって治療方針を決定します。閉塞性動脈硬化症を発症していると、全身の血管にも動脈硬化が進行している場合が高いです。脳卒中など大きな病気を引き起こす場合もありますのでできるだけ早く適切な診断と治療を受けましょう。

深部静脈血栓症(足の腫れなど)

深部静脈という、深いところにある静脈に血栓ができた状態です。いわゆるエコノミークラス症候群とは、長期のフライトや運転、バス旅行など、食事や水分を十分に摂らない状態で長時間足を動かさずに座った状態でいることで下肢の深部静脈に血栓ができ、この血栓が血流にのって肺動脈に詰まってしまう肺血栓塞栓症のことを言います。血栓は肥満・高齢・喫煙・脱水・寝たきりなどさまざまなリスクによってでき、それぞれのリスクに応じた予防をすることが重要です。
治療には血液をサラサラにする薬の内服が必要です。これまでに深部静脈血栓症を起こしたことがある方、寝たきりの方、足の腫れがひどいといった自覚症状のある方はお早めに当院までお越しください。